古代文明の息吹。
アルプス山脈に別れを次げ、ローヌ川の下流地帯へ下る。
アルベールビル、グレノーブル。冬季五輪の開催地を通るごとに、気温が上がっていく。
アルベールビルで、もう雪はなかった。
スタンダールの出生地、グレノーブルは、小春日和のようにも感じた。
ローヌ川の下流地帯では、季節風ミストラルが吹く。
冬はアルプスから吹き降ろす北風のため追い風になるはずなのだが、なぜか近ごろは海からの温かい南風。したがって、向かい風。
プロヴァンス地方に入って、古代ローマの遺構に出会う。
オランジュの町にある、帝国劇場。これだけ完璧な形で残っているのは貴重だという。
そして、14世紀にはローマ教皇庁があったアビニョン。
かつての教皇の居城が残り、町は城壁で囲まれ、そしてそのすぐ横ぞローヌ川が流れる。
そしてそのローヌ川に突き出るように残る、アビニョン橋こと聖ベネゼ橋。
昨今の雨で増水した大河に、使われなくなった今も耐えていた。
アビニョン・フランス(Avignon,France)
総走行距離17489km