2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

頂を目指して。

さて、クスコまで来たからには、行かないわけにはいかぬ。 空中都市、マチュピチュ。 非常に切り立った山のうえにあるため、下からは何も確認することができない。 鉄道でしかアクセスすることのできない村が、マチュピチュの麓にある。バスと鉄道を乗り継い…

肥沃な谷へ。

プーノからは、NZ人トムと一緒にクスコまで。 ティティカカ湖のあるアルティプラノからひとつ峠を越えると、クスコまで渓谷地帯が続いて行く。 その峠を越えたすぐあとに温泉があり、夜、誰もいなくなった温泉で星空を眺めた。そのまま、温泉の施設内でキャ…

奇妙な島。

チチカカ湖の6割は、ペルー領。 そしてその湖畔の町、プーノ近くの湖は、比較的浅いエリアとなっていて、水深5mほどしかない。 そのため、湖岸から数キロ離れた場所にも、葦の一種、トトラが自生する。 その葦を積み重ね、浮島を造って暮らしている人たち…

聖なる湖。

ラ=パス出発時には、この旅で初めての雨が降った。そして、それは盆地を登りきったところで雹に変わった。 小さな食堂で休憩しつつ、止むのを待ってからの出発。 結局しばらくして雹は治まり、アルティプラノは再び青空に包まれた。 そして、チチカカ湖畔の…

世界一危険な道路。

ラ=パスからのツアーで、人気を集めているひとつが、標高4700mから1100m以下まで3600mを一気に自転車で下るというもの。 ラ=パスでは、サイクリストが好意で開いている「サイクリストの家」に泊めてもらっていて、オーナーからこの「死の道…

文化の混交。

ポトシからラパスまでは、2週間以上ぶりの舗装路。 この旅で初めて、一日100キロ以上漕ぐことができた。 そんな中、泊まった小さな村では、ちょうどカーニバルが始まったところだった。 4日間、毎夜毎夜踊り明かすのだという。 土着の儀式の上に、キリスト教…

世界最大の銀山。

17世紀には、世界最大の都市のひとつだった、ポトシ。 銀山は、莫大な富をスペインにもたらした。 そしてポトシの街も、幾多の豪奢な教会で彩られた。 しかしその陰では、たくさんの奴隷が重労働を強いられ、捨て駒とされた。そしてその姿は、独立してからも…

第二の人生。

近頃よく見るのが、日本の中古車。 10年ほど前によく見た車たちが街を縦横無尽に走っているので、どこか懐かしい気持ちになる。 商用車は、会社の名前が入ったままだったり、または車庫証明のステッカーが張ってあるままだったり。それでも右ハンドルを左…

夢を叶えて。

今回の南米行で一番の目的だった、ウユニ塩湖。そして塩の上を走ること。 このために、寒気である冬を選んだ。雨期になる夏は、湖面に薄く水が張り鏡のようになるのだが、自転車では錆びてしまうため走れないのだ。宝石の道から大きな町を挟むことができず、…

宝石の道。

標高2300mのサン=ペドロ=デ=アタカマから、もう一度4000m以上の世界へ。 そして、そのまま1週間は4000mより下には降りなかった。 「宝石の道」。色とりどりの湖が次々に現れるこのルートは、いまや年間5万人が訪れる観光名所となっている。幾多のランドク…