バッグ類(Ⅱ)サイドバッグ

前日言及した、トレイラーを使ってサイドバッグはまったくつけない、というスタイルでツーリングする人もいる。
だが、キャリア+サイドバッグ2つ乃至4つのスタイルがやはり一般的であろう。
日本人には、deuterやらostrichが人気であるが、世界標準は専らこれである。
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ちなみにこれと同じサイズで、サイドポケットのついたbike-packer plusや、パニアタイプになってさらにその上部にまでバッグのついたtravel-set(74.5L)という商品もある。
だが残念ながら日本の代理店は扱っていない。欧米系の通販サイトで海外発送をしてくれるところを探すしかないだろう。

ortliebは、そのキャッチコピーが「keep you dry!」であることから覗えるように完璧な防水性と、高い耐摩耗性を備えている。ドイツ製の生地は厚く、そう簡単に破れることはなさそうに思える。
そして豊富なスペアパーツ類があるので、ちょっとしたパーツを欠落しても問題ない。
ただ日本の代理店はスペアパーツを扱っていないようである。アイスランドではスペアパーツの品揃えは完璧だった。
強いて問題点をあげるとすれば、リヤバッグにしても片側20Lと少し物足りないかもしれない。だがペアで40Lはサイドバッグとしてあくまで妥当な大きさだろう。
そして1気室であるということ。うまく分別して収納しなければならない。使い方、しまい方が試される。そして密室性が高いので、水分を含んだ衣類や、生鮮食品は入れないほうがいいだろう。



本当に容量を重視したいのなら、これだろう。
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74Lという圧倒的な収納力。日本製というのも、国産フリークには?魅力的に感じられる。ただ、防水性については疑問符が残ると言わざるを得ないだろう。ortliebのtravel-setと同じくらいの容量だが、こっちはパニア単品での容量なので、まだまだ上にのせることができる。
また、これは左右のバッグが分割されていないパニアバッグというタイプである。
パニアの利点としては
・泥除けをつけなくても撥ね上げを吸収してくれる
・飛行機に乗るときなどに一つの荷物として扱える
くらいだろうか。
しかし、どちらか片方だけ外すことができないのはやはり取り回しの点で不自由があるように思うが、それほど気にならないのであろうか。

ほかにも、ortliebのような完全防水のタイプとして、KONNIXやpremierなどといったものがサイクルベースあさひで買うことができるが、KONNIXのものは触ったかぎり、ペラペラの生地だな、という印象を受けた。あれではもしかしたら雨が滲みてきたり、擦り切れたりするかもしれない。
海外製で、日本に輸入されていないものとしては、VAUDEのサイクルパーツ類がある。ここのバッグも完全防水であり、ortliebと似たような印象を受けたが、生地の厚みまでは不明である。VAUDEのサイトには中国語版へのリンクがあったので、中国では買えるのだろうか。

なお、フロントバッグとリヤバッグには容量以外に大きな違いはなく、フロントバッグと呼ばれているものをリヤにつけることもできるし、リヤバッグをフロントにつけることも基本的に可能である。
だが、その場合ペダリング、ハンドリングにバッグが干渉することがないか、しっかり見極めることが必要であろう。そしてパニアバッグはフロントに装着できないので注意。