なんなんだこの風は。。。〜3日目〜

 アイスランドの都市部では、どこの家でも蛇口をひねるとお湯が出てくる。
 火山活動の活発なこの島では、地熱の有効利用が盛んであり、いまや電力供給の2割近くを担っているだけでなく、当たり前のようにインフラとしての温水パイプが整備されている。首都のレイキャビクにおいても、約20km東の地熱地帯で暖めた熱湯を太いパイプで送り、首都に着いても97℃を維持しているという。
 だがこの温水、消毒のためなのか硫黄が混ぜられた上で各戸に送られるのだ。そのため、朝お湯で歯を磨こうとしたら、硫黄臭くなってしまった。。。

 8時半までぐっすりと眠っていた。
とりあえず、調子を確かめることも兼ねてReykjanes半島の北西部に行ってみて、それからアイスランドの一大観光地、ブルーラグーン温泉に行くことにした。
 ただ、半島を周ろうと漕ぎ出すとすぐ、すさまじい風の強さに悩まされることとなる。北へ行きたいのに、北風が容赦なく吹いてきて、それも台風前夜並みの強さなのだ。普段なら25km/hくらいで走れるのに、この日は12〜15km/h。

 それでも、初めてのアイスランド、その光景には見とれるばかりだ。
道路のすぐ脇に佇む馬たち、青すぎる海、広すぎる空。白く輝く教会。
Reykjanes半島の北端、Garðurの灯台を巡ったあと、keflavíkの街まで戻り、Blue Lagoonへ。
アイスランドきっての観光地、Blue Lagoonは巨大な温泉保養地である。
国際空港と首都との中間地点という立地から、ここを訪れない観光客はいないだろう。25mプール3〜4個分くらいあると思われる温泉は、白濁していて温度は場所によってまちまちだ。それでも37〜42度くらいだろうか。場所を選べばちょうどよく浸かっていられる。

ツアーで大勢でやってくる中国人観光客は、水泳帽をかぶって入浴していた。
一時間半近くもつかってから、本日のキャンプ場があるGrindavíkへ。およそ8キロ。
到着が6時半を過ぎてしまったので、スーパーはしまっていた。
町に北から吹き付ける風はすさまじく、テントの設営も一苦労である。風でテントのポールをしまう袋を失くしてしまった。
ここのキャンプ場は管理人なし、(おそらく)無料。トイレとキッチンスペースのユニット、それに東屋のあるだけの簡素なものだった。

56キロ