旅の最高地点。
オシュの標高は、1000m以下だ。そこからタジキスタンとの国境、キジルアルト峠(4282m)まで220キロの間に一気に標高を上げる。
まずは、パミール高原の足元、チョン・アライ地方にあるサリ・タシュ村まで、180キロ。
3615mの峠は、最後の最後で一気に高度を上げた。もはや、押すしかない峠。
そして、3200mのサリ・タシュ村へ。広大な草原の向こうには、パミールの山々が聳えている。
国境のチェックを終えて峠を上っていると、ジル夫妻が追ってきた。
こちらは高度のためか、多少の頭痛もあって思うように進まない。
あっという間に彼らは先へ行ってしまった。峠では、雪もちらついた。
タジクへの入国に時間がかかった彼らと結局合流し、同行三人となる。
途中の小さな村では、日本のODAによるポンプがあった。
近くに塩湖しかなく、水流も見当たらないこの地では、非常に有難がられていた。
そしてさらに、この旅での最高地点、アク・バイタル峠へと向かってゆく。峠の手前20キロから、道は未舗装へ。
途中休憩している時に、ジルがコーヒーをいれてくれた。
一人ではありえない、心遣いがうれしい。
峠への道、ジルの奥さんミレーユが高山病で苦しそうである。
でも、ジルの励ましもあって、3人で上り切った。4655mの世界。
そこから、東部パミール地方の中心、ムルガーブまで下るだけである。
ムルガーブ・タジスタン(Murgab, tajikistan)
総走行距離 7456キロ