さらなる高地に向けて。

サン=ペドロ=デ=アタカマの町は、とてもツーリスティックな町だ。わずか3400人ほどの人口の町に、旅行会社と観光客がひしめき合う。地元の生活というものを感じることのできない町。
とても、変な気分である。

さて、この町の入り口で、一人のサイクリストに会った。
スウェーデン人の、ダニエル。
なんと彼は、僕とまったく同じ自転車に乗っているのだ。

そして休養がてら、近くの間欠泉へのツアーに参加した。
朝日の中で、もうもうと吹き出る蒸気。
ただ、標高4200mでは朝の気温は−15℃にもなる。
凍えながら、蒸気を眺め、そして温泉にも入った。

帰り道は、野生動物を観察しながら。

昼過ぎに戻ってきた町は、小さいながらもなんでも揃うように感じた。

さて、これからダニエルと二人で、南米で最も美しく、最も過酷と言われる「宝石の道」に挑むことになる。

サン=ペドロ=デ=アタカマ・チリ(San Pedro de Atacama, Chile)
総走行距離685km