ブルノ、ウィーン。
チェコ第二の都市、ブルノ。
ブルノ出身の友人の友人に案内してもらえるというので、バスでぴょいっと行ってきた。
そしてその友人宅にお世話になる。
母子ともにオリエンタル・ファンらしく、手料理を振舞ってくれた。
感謝感謝。
お目当ては、ミース・ファン・デル・ローエの建築「トゥーゲントハット邸」。
翌三月からしばらく改修に入ってしまうらしく、これから数年は見れなくなるという。
屋上からの風景。
チェコ語によるツアーだったが、二人が通訳をしてくれたため十分味わえた。
傾斜地に建っているため、入り口は二階から。
そして螺旋階段を降りると、広い居住空間。ガラス張りの一面の窓からは、ブルノ市街が一望できるため、さらに広く感じられるようになっている。
構造はいたってシンプルだが、黒檀の扉、縞瑪瑙一枚で仕切られた書斎空間など、細部に亘って瀟洒なつくりである。そしてガラス窓の一部は機械仕掛けで開放できるようになっており、外気を取り込むこともできる。セントラルヒーティングも完備。築80年も経っているとは、なかなか実感できなかった。
そして翌日、その友人の車でウィーンへ。2時間ほどのドライブで、オーストリアの首都である。
ヨーロッパの狭さを実感した。
まずは、ハプスブルグ家の離宮、シェーンブルン宮殿へ。
「会議は踊る、されど進まず」で有名なウィーン条約の舞台となり、神童モーツァルトが6歳にして招待されてマリー・アントワネットと出会い、冷戦時にはケネディとフルシチョフが会談した舞台。
風が強かったが、青空のもと黄色の宮殿は堂々たる威をいまだに示していた。
そして、ウィーン旧市街を散策。
クリスマス・マーケットが行われており、市庁舎前広場はたくさんの人が集まってた。
ウィーンで面白かったのは、舗道に置かれた著名音楽家のレリーフ。
ショパン、パガニーニ、カラヤン。音楽の都を感じさせてくれる。
ウィーン・カフェでおいしいザッハートルテを食し、ブルノへと戻った。
ありがとう、エヴァ!!