アルプス越え・その2。

コモ湖畔から、マジョーレ湖畔へ。
アルプスの湖を船で渡り、そこからスイス国境、そして2005mのシンプロン峠を目指す。

湖畔は標高200m弱で暖かく、野宿しても氷点下にならず、飲み水が凍ることはなかった。

アルプスの峰々が迫りきったところまで渓谷を進み、そこから登り始める。
峠より20kmほど手前で国境を通過し、さらに登り。途中の村で一泊して、翌朝、峠を目指す。

この日は曇り、そして向かい風。それでも峠までの9kmをじっくり上る。ただ雪はしばらく降っておらず、スパイクタイヤを履かずとも問題なかった。
峠ではクロカンスキーヤーがちらほらと。

そこからは一気に1400mのダウンヒル。ローヌ渓谷へと下る。
下りではいくら着込んでも一気に冷えてしまう。
だが、渓谷ではだんだんと青空が見えてきた。

ローヌ川レマン湖へ向かって北へと90度進路を変えるマルティニーの町(標高400m)から、フランスへの国境越え、峠越え。
1526mのフォルクラ峠まで、14kmで1100mアップ。

1100mの深い渓谷までの道は、日陰のため雪が残っていた。ゆっくりと下ったあと、フランスへと国境をくぐれば、もうそこはシャモニーのリゾートの一部。

最後の峠、モンテ峠へとゆるやかに上ると、険峻なアルプスの峰たちが夕日に染められていた。

標高1000mちょっとのスキーリゾート、シャモニーの町はウインタースポーツを楽しむ人々で賑わっている。


シャモニー・フランス(Chamonix,France)
総走行距離17037km