生活する町。

北部モロッコは、緑の大地だ。

その大地には、古代ローマの足跡ヴォルビリス遺跡、モロッコ最初のイスラム王朝が開かれたムーレイ・イドリスがある。

そして17世紀、アラウィー朝(現王朝)創始時に首都となったメクネスは、2代目ムーレイ・イスマイルによってヴェルサイユ宮殿に対抗する規模で整備されたという。王宮内部には今も入れないが、その規模は確かに大きい。

そんなムーレイ・イスマイルの廟は黄色を基調に、青空に映え、陰影を湛えても美しかった。

そんな王宮のすぐそばでは、ほかの町と変わらずバザールがあり、モロッコ人の台所となっている。パック詰めでなく量り売りで売られる食料品、生きたまま籠に入れられ、買われる時を待つウサギ、ニワトリ。

メクネスまでの道すがら、道路脇で家畜バザールが行われていた。
羊やヤギが、トラックに乗せられ集まってくる。

ヨーロッパとはやはり一味も二味も違う文化、生活がある。

メクネス・モロッコ(Meknés,Morocco)

総走行距離17987km