サハラの奥地へ。

150度を飛び越えて。

カサブランカでは、自転車の箱を探すのに難航したものの、なんとか自転車をパッキング。 日本まで無事に自転車を持ち帰ることができた。 西経7度のカサブランカから、東経140度の東京まで。 乗り継ぎを含め、ちょうど24時間の空旅。 シベリアを飛び越…

カサブランカ・グッバイ。

マラケシュから、ポルトガルが大航海時代に拠点にしていた町、アルジャディーダに立ち寄る。 まさかこの200km超を一日で走ることになろうとは思わなかったけど、旅の最後に思い切り走ることができた。 そして、モロッコ最大の都市、カサブランカまで。 …

次第に都会へと。

モロッコ到着から、大都市を避けるようにして山へ、荒野へと走ってきた。 でも、最終目的地へ向けて、都会は避けることができない。 モロッコ第三の都市、マラケシュ。 ムラービト朝、ムワッヒド朝の首都として栄えた歴史のある観光都市は、ヨーロッパからだ…

大西洋。

アトラス山塊に別れを告げ、大西洋岸へ。 ひどい嵐に見舞われながらも、アガディール着。翌日は晴れ渡った。 リゾートホテルが立ち並ぶ、ビーチリゾートだ。 そして、海岸沿いは常に北西からの向かい風。一日90キロ進むのにも、骨が折れる。 今回の旅の最…

花咲く大地。

オート・アトラスの雪景色から一転。 南部モロッコは、さまざまな草木が春だと言わんばかりに咲き誇っている。 ほとんど雨の降らぬ荒野にも棘のある草が紫の花をつけ、岩山を背景に緑の大地は黄色を湛え、そしてその色たちは尽く青空に映えるのだ。 そしてそ…

アトラスを越える。

世界の西の果てで地球を支えるという役目を負わされている、アトラス。 そのギリシャ神話の神の名を負い、北西アフリカにまたがるアトラス山脈が、この旅のひとつの目的であった。極東から、西の果てへ。その旅の終わりを象徴する、山々。 そしてその山を越…

生活する町。

北部モロッコは、緑の大地だ。 その大地には、古代ローマの足跡ヴォルビリス遺跡、モロッコ最初のイスラム王朝が開かれたムーレイ・イドリスがある。 そして17世紀、アラウィー朝(現王朝)創始時に首都となったメクネスは、2代目ムーレイ・イスマイルに…

春の香り、アフリカの匂い。

セットから1昼夜半、快晴のアフリカ大陸、その西北端タンジェへと到着した。 船を降り、街へ踏み出す。ヨーロッパにはなかった、「匂い」が飛び込んでくる。 日本を出て、中国に上陸したときと似た匂い。生活が漂ってくるというのか、活気が漂ってくるとい…