渭水を遡って。甘粛省へ。

いよいよ、西安からのシルクロードの旅がスタートした。


ここは標高1200メートルの高原都市、天水。西安から400キロだ。


西安を発って1日目、パンダを見た。

ずっとぐったりしていて、まったく動かなかった。
他にはトキや、孔雀、ゴールデンモンキーなどがいた。

そんな楼観台は、老子の生誕地らしい。
夜泊まった街の食堂で、店主のオヤジが
「うちは老子の子孫なんだ」
的なことを言っていた。(たぶん)


二日目は、諸葛亮廟(五丈原)と釣魚台(太公望ゆかりの地)に行った。

諸葛亮廟は小高い丘の上、ここが五丈原らしい。
中には八卦陣の模型があり、迷路になっている。迷わされた末に、武将の模型に出迎えられ、ちょっと驚かされる。

泣いて馬謖を切る、の図。
隣には三国時代の武将たちを集めたおばけ屋敷があったが,もちろん入らなかった。


釣魚台は、周の文王が太公望(姜子牙)を軍師として迎えた場所。

太公望は、この場所で日々釣り糸をたらし、機が熟すのを待っていたらしい。
そして封神演義でおなじみ、封神榜のレプリカも展示されている。
女媧はこんな顔。商容の憤死の場面も。


三日目は、迷いに迷った。30キロほどロスしたあげく、ネットカフェに入り、地図をチェック。高速道路に侵入し(高速がそのまま一般道につながっている)なんとか正しい道にたどり着けた。
渭水沿いの渓谷を遡り、甘粛省に入る。


宿は、100軒ほどのちいさな郷。9時くらいに日没となり、星空がとてもきれいだった。


そして、今日。4時前に天水に着いた。ここは中国民族の祖、三皇の一人の伏羲の出身地らしい。
というわけで、彼の廟を見てきた。

彼の姿については、なにも言わないことにする。


宿探しは、挫折した。安いところは外人不可ばかりだった。初のカードキー式オートロック。シャワー付きで60元。いままでで一番高いが、たまにはいいだろう。


おまけ。
売りに出されるヤギ。

そして、田舎町の中心にあった、故主席の胴像。共産国の臭いがする。


甘粛省天水市 走行距離 2156キロ