チベットの香り。青海省より。

蘭州から220キロ。標高2200mの州都、西寧。

蘭州郊外で初めて黄河を渡り、この大河とも別れを告げる。


昨夜は、民和回族土族自治県に泊まった。宿は清真の文字。アラビア文字も併記される。
おじいちゃんは回族の白い帽子を被り、12歳という男の子が近所の赤ちゃんの子守をしていた。
心温まる、田舎の一面。


明け方に強い雨が降り、朝の気温は6度。今までの30度以上の熱気とは打って変わる。
包子(パオズ:野菜の入った小さめの饅頭)を食べて体を温め、黄河の支流、煌水を遡る。


青海省は、チベットへの起点であり、その大部分がチベット人のいうアムド地方に属するだけあって、チベット文字を目にする。

まだ回族も多く、イスラム風のモスクもある。


西寧の街は、人口100万人の、州都としては小さな街だ。
ここから、青海高原の旅が始まる。
人波に疲れた身を、どこまでほぐしてくれるのだろう。
大自然に、触れたい。



青海省西寧 総走行距離 2697キロ