スピードアップ。

砂漠の中、ずっと平坦な道。そして、まっすぐな道。

いままでの山道と違い、地図上での一日の移動が目に見えて速くなる。
一日100キロ以上の走行も苦でなくなる。

もう9月に入り、砂漠はそれほど過酷でない。気温が35度を超えることは稀になり、夜は15度程度まで下がる。
そして道沿いのオアシスには、チャイハナ(ドライブイン)が一日に数箇所あり、手ごろな休息場所を提供してくれる。


砂漠に囲まれた、ホラズム(フワーリズム)地方。だが、ここにはアム川がパミールから流れてきている。
一月前に、ワハン渓谷で見たパンジ川は、いくつかの支流を併せていまここで、目の前にアム川として現れたのだ。

ヒヴァの城壁に囲まれた小さな町は、疲れるほど歩き回らずとも事足りてしまう。
そしてその内部には、いまだにヒヴァの人々が生活している界隈もある。

ここからは、更に人口の希薄な地域へ。カスピ海の沿岸まで、大きな町はどこにもない。

ヒヴァ・ウズベキスタン(Khiva, Uzbekistan)

総走行距離 9709キロ