ウズベキスタン

地平線。

川もない。オアシスもない。広大なステップが広がるウスチウルト台地は、砂漠よりも平坦な場所だった。 ただ、一直線に貫かれた道路と、並行して敷かれた鉄路。 そこで僕は初めて、地平線と言うものを知った。見渡す限り平坦なこの場所で、たとえどんなに目…

スピードアップ。

砂漠の中、ずっと平坦な道。そして、まっすぐな道。いままでの山道と違い、地図上での一日の移動が目に見えて速くなる。 一日100キロ以上の走行も苦でなくなる。 もう9月に入り、砂漠はそれほど過酷でない。気温が35度を超えることは稀になり、夜は1…

落ち着く街並み。

サーマーン朝の時代から、中央アジアの中心都市であり続けたブハラ。 その旧市街は往時の様を保っており、サマルカンドに次ぐ観光都市となっている。 夕暮れ時のモスクとマドラサが、その土壁の色と相まってとても美しかった。 ブハラより西は、キジルクム砂…

今後の予定 〜旅の中間地点より〜

ここサマルカンドから東京までの距離と、ユーラシア大陸の西端であるポルトガルのロカ岬までの距離はほぼ同じである。 ここはちょうど旅の中間地点。これから日がどんどん短くなるので、一日の走行距離は短くなるだろう。 サマルカンドから、ブハラ、ヒヴァ…

サマルカンド・ブルー

2750年の歴史を持つという、”青の都”サマルカンド。人口30万を数える観光都市は、各国から旅行者が引きもきらず訪れる。ティムール朝以降の巨大なマドラサの並ぶ、レギスタン広場。 その巨大さに息を飲む、ビビ・ハニムモスク。 いくつかの廟が列をな…